きのこメモ きのこ 忍者ブログ
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 先日、頼んでいたマイタケのホダ木が届いた。
なんか、自分ちの畑で食べごろを見計らってマイタケが採れるなんて、ワクワク♪だよねぇ。
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その畑を作ろうと、ウラの小さな畑に穴を掘り、
穴の周りを在り合わせのミンチ石で囲った(並べ方が雑で恥ずかしい)。
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畑は180×100cmくらいの大きさ。
マイタケのホダ木を袋から出し、並べた。
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並べて見ると畑は少し大きかったようだ。
14L入りで10袋あれば、土は間に合うんじゃないかと思い
その買ってきた土を被せた。
ところが、全く足りず・・・あと10袋くらいは必要みたい。
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それと雨による泥はね対策を考えなきゃ・・・
ネットでは枯葉を土の上に置いている。
枯葉の調達ねぇ・・・
枯葉はあるところに、あるんだろうけど
う~む、どこから調達しようか・・・

と、今フツーとはちょっと違う家庭菜園を楽しんでいる。



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野幌森林公園のアカエゾマツ林で白っぽいチャワンタケを見つけた。
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写真のチャワンタケの大きさは2~3cmで老成すると褐色になるみたい。近くには5cmくらいに達するやや大きい子実体もあった。最初、ナヤノシロチャワンタケだろうかと採取してきた。

胞子を見て、全然違う・・・であった。
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イボというのか突起というのか平滑からは程遠い。
輪郭に焦点をあわせると
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深度の違う輪郭と表面の写真を合成すると、下のようになった。
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下は子嚢
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側糸は先端部分が膨らんだ糸状。
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顕微鏡所見はPeziza succosaに一致。
袋に入った割れた子実体を見ると、割れた部分や触れた部分と思われるところが
黄変していた。たぶんPeziza succosaと思われる。


昨日、羊蹄山麓へ行って来た。
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上の写真を撮った後、5分もしないうちに山は雲で見えなくなってしまい
ポツポツと雨が降り出してきた。残念ながら、昨日は羊蹄山を撮ったあと
カメラを出すことはなかった。

雨の中、フィールドとしているアカエゾマツ林へいきDiscina leucoxanthaを見てきた。
D. leucoxanthaは幼菌の黄色っぽい状態から、やや褐色になっていた。
何個か採取してきた。
  このきのこは、成熟するまでにかなりの時間を要し、成熟した後はあっという間に腐敗してしまうように思う。
乾燥標本を作ろうとして、幼菌の状態で乾燥してしまうと胞子の観察が出来ないので
突起のある胞子が出来るまで待っていると、子実体はすでに腐敗し始めている。
そんなこんなで、標本をこれまでに作ることができなかった。
今年はなんとか乾燥標本を作成しておきたい。
たぶん、国内では平塚の博物館以外に標本はないと思うので
標本を博物館に収めておきたい。

以前、このきのこを調べているときに
Index fungorumを見て、Gyromitra leucoxanthaになっていて
Discina leucoxanthaはシノニムになっていることには気が付いていた。
たぶん、分子系統的にはフクロシトネタケよりもシャグマアミガサタケに近いから
Gyromitra属なんだろうけども、胞子に突起のあるD.leucoxanthaやD. gigas(オオシャグマタケ)がなぜGyromitra属か・・・と気分的に不服だった。
そんなんで、突起のある胞子を持つD. leucoxanthaやD. gigasは
ずっとDiscina属にしていた。
しかし、O前さんから「シノニムですよ~」と言われ
やはり新しい分類に逆らうことは出来ないのかな・・・とチラッと思った。

それはさておき
なぜ何年も前からこのきのこが気になっているのかといえば
平塚の博物館に収められている目録にDiscina convoluta(=D. leucoxantha) の図(下)が載っていて
これまでその図のような胞子を散見することができなかった。
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下は5年前、採取したD. leucoxanthaの胞子写真
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しかし、今年、下の胞子形態を確認することが出来た。
(腐りかけの子実体で、バクテリアだらけ)
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このような胞子形態であれば
D. convolutaの胞子図と似てなくもない。

これは、成熟すれば突起はもっと小さくなり、
5年前に撮った写真の胞子の形態になるのであって
D. convolutaの胞子図はもしかしたら胞子の完全体ではないのではないか
そんなことを思わされている。
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今時期、とっても気になるのがDidcina leucoxantha
私のよく行くアカエゾマツ林はまだ残雪があるものの随分と地面が出ていた。
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散策路を歩くと、2個見っけ・・・今年は出ているかも知れないと地面が出ているところを歩いてみた。
出てる出てる♪
3~40個は出てた。
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いっとき1㎡に数個出てるほどの年もあった。今年はそれほどの群生ではないけれど
いっぱい出てる。
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一昨年や昨年の状態から、この場所にはもう出ないんじゃないだろうかと危惧し、あらたな発生地を見つけなくっちゃなんて思っていた。良かった・・・今日は来た甲斐があったとルンルン。
他にはエナガクロチャワンタケやクロチャワンタケ・ベニチャワンタケ・マツノコベニサラタケが見られた。


きょうは、用があって北大付属図書館に行ってきた。
お天気が良いのに風が冷たかった。
市内の桜は7分か8分咲き。
春爛漫の暖かさに戻れば一気に満開になるのだろう。
たぶん円山あたりに行けばもっと桜は咲いているのかもしれない。
我家の庭の桜はやっと数輪咲いているものの
こんなに遅いのは始めて。

きのうは雨降りで風もあってお天気は悪かった。
それでも防風林に出ているかもしれないハルシメジ似のきのこが出ていないか
見に行ってきた。残念ながら見つけることが出来なかった。
ついでに、ヒラタケが出ているんじゃないかと、出ていそうな倒木を見ると
あったあった。
今頃のヒラタケは身がしまり、味も香りもよく、おまけに虫が入っていないので
喜んで採取。
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大きな倒木一本のアチコチに出ていたのでかなりの量が採れた。
(近所の方におすそ分け)

少し時間があり、野幌森林公園のアカエゾマツ林に行ってみることにした。
Discina leucoxanthaは発生していないだろうか・・・だった。
羊蹄山麓に、いっときかなり発生していたこともあったけど
近年は殆ど発生しなくなってきているので、あらたな発生地を見つけなくっちゃ・・・
と雨の中、野幌森林公園のアカエゾマツ林を彷徨った。
見つかったのは、出始めのオオシャグマとEntoloma sp。
雨が降っていたので、三脚は持たずパッと手持ち撮影。
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Entolomaのほうは、見事に手ブレでピンボケ。
家に帰ってきてからブツ撮りをした。
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何となくハルシメジにも似た小型のきのこ。
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アカエゾマツに発生なので、ハルシメジの仲間でないことは確か。
だけどさっぱりわからない。
それでも、そのうち分かるかもしれない・・・と胞子と担子器
かさ表皮の組織を撮ってみた(シスチジアは無いように思う)。
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かさ表皮の菌糸先端は膨らんでいて、これはひょっとして
同定にこぎつけることが出きるかも・・・なんて思った。
甘かった。
今のところ該当するきのこは見つからない。

 乾燥標本から、マージナルセルを写しだし線画にしてみた。
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このきのこには側シスチジアがある
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側シスチジアの線画↓
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スイスの菌類図鑑に掲載のAgaricus augustus( = A. perrarus) はpleurocystidia not seenとあり、
この点でもA. augustusとは異なっている。
*左から2つ目の画は、頭部が球条になっているのではなく、球状の部分はシスチジアからの排出物。
排出・放出(用語が分からない)物は結構見られる。
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Agaricus depauperatus について
それが確かにAgaricus depauperatusであるのか、わからないのだけど
記載があった。
http://mycostra.free.fr/bulletin/agaricus_depauperatus.htm
 
たしか数年前
井口さんが訳してくださったことがあった。
その記録を残しておけば良かったと今頃反省している。
ネット上の翻訳ツールでフランス語から日本語に訳すと
とんでもない文章になって出てくるけれど、それでもサイズや色合いについて
部分的にこんなことが書いてあることが分かる。
傘径は5-7cm、灰色かかった褐色、繊維状(?)
柄は5- 7 cm、太さは1-1.5cm、傷をつけるとバラ色に変色
それと胞子は7-9μで卵型。

これだけでも分かると、子実体の大きさや胞子サイズ、傷をつけてもバラ色に変色しないことから
Agaricus jezoensisAgaricus depauperatusは別種であると見て取れる。
キハラタケかもしれないきのこについて
2年前くらいだったろうか・・・「ひとりごと」に掲載したことがあった。
その後も進展しないままのきのこで
今年は、もう少し何とか出来たら良いなぁ・・・と思っているきのこのひとつ。
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幼菌状態↓
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胞子と担子器と傘表皮の菌糸
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たぶんヒダの縁には縁シスチジアに似たマージナルセルがあると思われるので
今年はその確認と柄表皮菌糸の検鏡をやっておきたいと思う。

下のきのこは、2005年に釧路のKさんがおしゃべりボードに投稿してくださったことがあって
たぶん上の写真と同じ種と思われる。
(下の画像は保存していた画像で、撮影されたご本人の了解を得ていません。
Kさん、Yさん、すみません)
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そして、下はN.Y.さんが(千歳?)で撮影してくださり投稿してくださった写真
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日本菌類誌からの記載

Agaricus jezoensis Imai. 

子実体は群生或は叢生; 傘は径8-18cm,類球形,のち丸山形あるいはやや中丘を有し,遂に殆ど扁平となる; 表面は乾燥,帯赤黄色,粉状; 肉は帯白色或は帯黄色,空気に触れて変色せず,厚し,臭及味なし; 褶は離生,白色,のち桃色,遂に黒紫色となる,密; 茎は10-18×1-2.5cm,殆ど同幅,下部僅か肥大,白色或は帯白色,絹糸様,充塞,のち中空; 鍔は膜質,広く,下側黄粉状,上位; 胞子は楕円形,平滑,6.5-8×4-5μ; 胞子紋は黒褐色,可食。

林間陽地或は草原地上―秋

北海道帝國大學農學部紀要 第四十三巻 第二号 


Gregarius vel caespitulus, edulis. Pileo 8-18 cm. lato, subgloboso, dein convexo vel subumbonato, demum subplano , sicco, ochraceo, furfuraceo; carne albida vel flavidula, non mutabili, cressa; odore saporeque nullo; lamellis liberis, albidis, dein roseis, demum atro-purpureis, confertis; stipite 10-18 cm. Longo, 10-25 mm. crasso, subaequali, deorsum leviter incrassato,albo vel albido, sericeo, e farcto cavo; annulo membranaceo, ampro, subtus flavo-furfuraceo, suprro; sporis in cumulo atrobrunneis, ellipsoideis, levibus, 6.5-8×4-5μ.

  Hab. on the ground in open wood or on lawns. Early autumn. Ishikari (Sapporo)

  Distr. Endemic.

  Jap. Name. Ki-haratake (n. n.).

  The present fungus somewhat resembles A. augustus  Fr. and A. perrarus (Schulz.) Sacc., but it is easily distinguishable by the white stipe and less squamulose pileus.

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原記載にある下部の英文部分にある A. augustus  Fr. and A. perrarus は現在同種で A. augustus の名が使用されている
less squamulose pileusは傘鱗片が小さいと訳すのだろうか(少ないという意味だろうか)
A. augustusとは白い柄と傘鱗片が小さいことで容易に区別がつくということなんだろうと思う。

A. augustusはネット検索すると結構ヒットしその写真を見ることが出来、傘表面の鱗片の形態、胞子サイズが若干違うことから、自分の写真のきのこは A. augustusとは別種であると言える。しかしキハラタケと言い切れない。その1番のネックは、傘表面の鱗片は繊維状の細かな鱗片で粉状とは言えず、「粉状」という記載をどう捉えるべきか。また、若干の変色性があり、この点も記載とは違っている。

丸山厚吉さんのサイトを拝見すると
キイロモリノカサ(仮)としてAgaricus depauperatus (Möller ) Pilatが掲載されている。
丸山さんの写真を拝見すると子実体の感じや胞子サイズ・傘の菌糸はよく似ている。
Agaricus depauperatus とはどういうきのこなのか調べる必要がある。
 最近物忘れが激しくなってきている。
以前は過去のきのこ写真を見ると、これはあの場所で撮った写真とすぐに思い出せた。
ところが最近は、何処だったろうと同じ日に撮った何枚かの写真を見てやっと思い出す有様。
うーん、かなりヤバイかも。

数日前、北海道きのこの会から封書が届いた。
春の研修会・総会の案内だった。
内容を見ると、4月24・25日の1泊2日で登別カルルス温泉の鈴木旅館で開催される。
4月なので採集観察会はなく、会員による発表があり
1日目は西原さん
2日目は私とイグチ部会になっている。
思わず、「えーっ、聞いてないよぉ」と思ってしまった。
しかしだ・・・昨年の役員会で出来るようなことも言ったような気がしてきて
そっかぁ・・・たぶん出来ると了解したのだろう・・・よく覚えていない。
だけど持ち時間がどのくらいなのか、全く聞いていない(と思う)。
やはり・・・かなり物忘れが激しい。

何にせよ、発表する準備をしなくっちゃね。
しかし、困ったものだ。

 珪藻関連は珪藻メモに書き込むことにしたので
これまでの「きのこetc.」は「きのこメモ」に変更
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