きのこメモ アイカワタケ2 忍者ブログ
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 日本新菌類図鑑(Ⅱ.p142)を見ると、ヒラフスベはかつてホコリタケ科の菌と考えられていたことが書かれている。そこを読む前に、分生胞子の塊を顕微鏡で覗いたときに、胞子のなかに結合菌糸が見えて、それはあたかも弾糸みたいで・・・弾糸と同じ働きをしているんじゃないかと思った。073.jpg
こうやって、アイカワタケとヒラフスベが合体したようなのを見ると、この菌は特異な菌なのかもしれない。
日本新菌類図鑑に『Corner(1984) はアイカワタケ属Laetiporusが広義のサルノコシカケ科Polyporaceae s. lat. の中で、アイカワタケ科なるLaetiporaceaeなる一科を設けても良いほどの菌であると記しているが、一理ある。』と書かれていて、硬いきのこのことはよく知らない(殆ど知らない_ _;)私でも、変わっていると思う。

そうそう、胞子紋は取れないかもと思っていたのだけど
ちゃんと取れた。下は担子胞子と担子器。
Image1.jpg
4d23ca14.jpeg

『ヨーロッパにもアイカワタケの変形で厚膜胞子をつくるものがあり,Ceriomyces aurantiacus (pat.) Sacc. の学名を用いる人があるというが、比較的珍しい菌であり,』
と記載されているものと、栗の木に発生していたアイカワタケは同じじゃないだろうか。
単なる異常形だとしても、この菌(合体形)は結構貴重じゃないんだろうか。
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