& きのこに関係ないつぶやきなど…
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北海道キノコの会の春の研修会のとき、会員発表でキハラタケではないだろうかと数枚の写真を出したことがあった。
下の写真は、スイスの菌類図鑑に掲載されているAgaricus augustusと比較するために作ったもの。上がA. augustusで下がキハラタケ(?)。
これは今井三子先生のキハラタケの原記載に、「A. augusutusと似ているが、鱗片が少ない(或は小さい?)ことで、容易に区別がつく」とあることから、鱗片の度合い、また顕微鏡所見も違い、比較するためにタブーと思いながら作った。
大きな違いは、キハラタケかもしれないと思われる種に側シスチジアがあることであった。
先日、先輩のN井さんから
「同じキノコだと思うんだけど、側シスチジアがないんだよね」
と7年前に採集していた種の記録と乾燥標本を預かった。
写真は少し緑かかっていることを考慮すると
私の採集したきのこと同じきのこのように見える。
しかし、乾燥標本のヒダを一枚取り、切片をつくりのぞいて見ると、確かに側シスチジアはなかった。
別種なのだろうか、もしかしたら私がキハラタケかもしれないと思っているのは違うもので、N井先輩が採集したものがキハラタケなのかも知れないとも思っていた。
土曜日、S川市へ行った折、帰りにキハラタケ(?)の発生する場所に寄った。
幼菌が1本だけ出ていた。たぶん、これが出始めでこれからたくさん出てくるのだろうと思い
その幼菌を持ち帰った。
紙袋に入れ2日間冷蔵庫に入れたままだった。乾いてしまい、しんなり状態。
傘は開かずそのままなのに、ヒダは灰褐色になっていた。
ヒダの切片をのぞいてみると
側シスチジアが見当たらない。
もしかしたら、このキノコは幼菌時、側シスチジアが形成されていないのではないだろうか・・・。
もし、幼菌時側シスチジアが散見されないとすれば
以前、レオピーさんからお預かりした標本(下の写真の右側)は
側シスチジアがなく、柄の状態も違うことから別種としていた
私の見解は間違いだったのかもしれない。
(柄の鱗片は取れ易く、成菌では殆ど付していない)
左側と右側のきのこは同じである可能性あり・・・。
ふむ- -;。
下の写真は、スイスの菌類図鑑に掲載されているAgaricus augustusと比較するために作ったもの。上がA. augustusで下がキハラタケ(?)。
これは今井三子先生のキハラタケの原記載に、「A. augusutusと似ているが、鱗片が少ない(或は小さい?)ことで、容易に区別がつく」とあることから、鱗片の度合い、また顕微鏡所見も違い、比較するためにタブーと思いながら作った。
大きな違いは、キハラタケかもしれないと思われる種に側シスチジアがあることであった。
先日、先輩のN井さんから
「同じキノコだと思うんだけど、側シスチジアがないんだよね」
と7年前に採集していた種の記録と乾燥標本を預かった。
写真は少し緑かかっていることを考慮すると
私の採集したきのこと同じきのこのように見える。
しかし、乾燥標本のヒダを一枚取り、切片をつくりのぞいて見ると、確かに側シスチジアはなかった。
別種なのだろうか、もしかしたら私がキハラタケかもしれないと思っているのは違うもので、N井先輩が採集したものがキハラタケなのかも知れないとも思っていた。
土曜日、S川市へ行った折、帰りにキハラタケ(?)の発生する場所に寄った。
幼菌が1本だけ出ていた。たぶん、これが出始めでこれからたくさん出てくるのだろうと思い
その幼菌を持ち帰った。
紙袋に入れ2日間冷蔵庫に入れたままだった。乾いてしまい、しんなり状態。
傘は開かずそのままなのに、ヒダは灰褐色になっていた。
ヒダの切片をのぞいてみると
側シスチジアが見当たらない。
もしかしたら、このキノコは幼菌時、側シスチジアが形成されていないのではないだろうか・・・。
もし、幼菌時側シスチジアが散見されないとすれば
以前、レオピーさんからお預かりした標本(下の写真の右側)は
側シスチジアがなく、柄の状態も違うことから別種としていた
私の見解は間違いだったのかもしれない。
(柄の鱗片は取れ易く、成菌では殆ど付していない)
左側と右側のきのこは同じである可能性あり・・・。
ふむ- -;。
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無題
こんにちは。
私も同じような事例を目にしています。明らかに同種の複数標本のうち、ひとつにだけb8876b47.jpegのようなシスチジア状のものが観察されました。その種は側シスチジアをもっていますが、観察されたそれは側シスチジアとは形態が異なっていました。
そこで思ったのですが、これは担子器の奇形なのではないかということです。b8876b47.jpegのものは、担子器ような内容物が見えます。詳しく知りませんが担子器の内容物のみを染める試薬があるようなのですが、そういったものを使えば担子器の奇形なのか、側シスチジアなのか判定できそうです。
が、まだ実践するに至っていません・・・
私も同じような事例を目にしています。明らかに同種の複数標本のうち、ひとつにだけb8876b47.jpegのようなシスチジア状のものが観察されました。その種は側シスチジアをもっていますが、観察されたそれは側シスチジアとは形態が異なっていました。
そこで思ったのですが、これは担子器の奇形なのではないかということです。b8876b47.jpegのものは、担子器ような内容物が見えます。詳しく知りませんが担子器の内容物のみを染める試薬があるようなのですが、そういったものを使えば担子器の奇形なのか、側シスチジアなのか判定できそうです。
が、まだ実践するに至っていません・・・
無題
種山さん ありがとうございます。
そういえば、数年前よそ様の掲示板でしたがエリンギにもそんな組織があり、なんだ?と話題の出たことがありました。
言われて見れば、仰るように担子器の内容物と同じですね。
スイスの菌類図鑑をみるとハラタケ属に、側シスチジアを持つ種は無い(?)ようで、私が散見したものは、側シスチジアではない可能性が高いです。記録としては「成菌には側シスチジアの形態に似た組織のあることがある」としたほうが良いのかもしれません。しかし、紛らわしい!(`з´)
>担子器の内容物のみを染める試薬があるようなのですが、
そういう試薬があると便利ですね。あればぜひ試してみたいです。
そういえば、数年前よそ様の掲示板でしたがエリンギにもそんな組織があり、なんだ?と話題の出たことがありました。
言われて見れば、仰るように担子器の内容物と同じですね。
スイスの菌類図鑑をみるとハラタケ属に、側シスチジアを持つ種は無い(?)ようで、私が散見したものは、側シスチジアではない可能性が高いです。記録としては「成菌には側シスチジアの形態に似た組織のあることがある」としたほうが良いのかもしれません。しかし、紛らわしい!(`з´)
>担子器の内容物のみを染める試薬があるようなのですが、
そういう試薬があると便利ですね。あればぜひ試してみたいです。
無題
追記の写真ですが、私が見た物とそっくりです。先端が肥大したものがありますが、核が飛び出し胞子になろうとしているように見えます。(ほんとにそうかは分かりません・・・)
担子器には、場合によって1胞子性、3胞子性と奇数になることもあるらしいと聞いてます。
佐野書店の紹介では
「Methods for Working with Macrofungi
本書の手順に従えば、未熟な担子器内で減数分裂の前段階の複相核の染色体の一本一本や、担子器内で減数分裂直後の4つの核とその一部が壊れていく様子も光学顕微鏡で観察することが出来る。」
とあり、本の表紙には核を染色した担子器の写真が掲載されています。いずれこの本を入手し勉強したいと思っています。
担子器には、場合によって1胞子性、3胞子性と奇数になることもあるらしいと聞いてます。
佐野書店の紹介では
「Methods for Working with Macrofungi
本書の手順に従えば、未熟な担子器内で減数分裂の前段階の複相核の染色体の一本一本や、担子器内で減数分裂直後の4つの核とその一部が壊れていく様子も光学顕微鏡で観察することが出来る。」
とあり、本の表紙には核を染色した担子器の写真が掲載されています。いずれこの本を入手し勉強したいと思っています。
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