きのこメモ きのこは安全な食品か 忍者ブログ
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茨城県産のホウレンソウから規制値を超える放射性セシウムが検出されたと報じられた。
放射性物質が漏洩し各地に飛散しているので
やはり・・・という感じ。

原発は、核心的な報道がないまま
一時の危険な状態から、何とか持ちこたえさせているといった感がある。
私にはよく分からないけれど、
崩壊熱を出し続け、冷却し続けなければならない燃料。
これから、どうやって始末をつけるのだろうか。
政府はX線やCTスキャンなどの単位と比較して安全であることを強調しているけれど
その場限りの医学的外部被曝(x線やCTスキャンなど)とゴッチャにし
その環境に身を置き続けなければならない住民や
放射性物質を体内に取り込んでしまう内部被曝(体内で放射線を長期間出し続ける)
そのことをなぜ出さないのであろうか。
そのうち、微量な放射性物質は安全だと言い張り
規制値を緩和させてしまうのではないだろうか。

『きのこは安全な食品か』
きのこ好きな方なら、そのタイトルで「あぁ、あの本」とすぐに分かる本。
5章に「キノコが知らせる放射能汚染」、その中に
「キノコに含まれるセシウム-137の濃度は、どの国でも普通の植物に比べてはるかに高く、
大根やホウレンソウの濃度に比べると、キノコのほうが数桁高いという。」
と書かれている。
きのこ好きなら、たぶん大方の人(?)が
きのこが重金属や放射能を取り込みやすいということを知っている。
しかし、私たちはきのこを手に取り
これまで放射能汚染されている?と思いながら手にしたことがあっただろうか。
放射性セシウム・・・たぶん、これから
何かしらの種(野生)に、これまでの何十倍もの放射能セシウムが検出されるに違いない。
今シーズンからは、放射能汚染されているかも知れないと、
きのこを手に取るたび思うことになるのだろう。

で、その本の中に興味深いことが書かれている。
「子供たちの甲状腺にたまった放射性核種をヨードの溶液を飲ませて除こうとしたが、子供が嫌がって吐くので、うまくいかなかった。そのうち老人たちが消し炭をすりつぶした黒い粉をみんなに飲ませだした。ロシアでは昔から民間療法で、毒物を誤って食べたり、お腹をこわしたりしたときは炭の粉を飲ませれば治るという言い伝えがあったそうである。日本でも豚や牛などが下痢をすると、炭の粉を飲ませている習慣があったのを思い出した。彼ら(二人の医学博士)は不思議なことをすると思って、真っ黒になった便の検査をしたところ、放射能が異常に高く、放射能核種も検出されたので驚いたそうである。炭の粉がセシウムやストロンチウムなどの放射性核種を吸着したらしい。そこでもっとよい材料が日本にあるのではと思ってやってきたのだがという話だった。-中略-すでに彼らは孔の大きさの異なる炭がどんな物質を吸着するのか、よく調べており炭の表面面積と孔の微細構造によって吸着される物質が変わるという事実を知っていた。オングストローム単位の小さな化学物質から、ミクロン単位の細菌やカビの菌糸まで大きさの違うものを並べてみると、炭の孔のサイズは見事に比例し、1本の直線にのるほどだという。-中略-活性炭は放射線から体を防護するのにも使われているらしく、米軍のベストやマスクにも入っているという。中性子も吸着するらしく、東海村の事故のときも活性炭入りのマスクが使われていたとか。』

そのうち放射性物質除去剤なんて開発されるのかも知れないのだけど
きっと炭の効用がクローズアップされるときは近いかもしれない。
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