きのこメモ 顕微鏡関連 忍者ブログ
& きのこに関係ないつぶやきなど…
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最初、この顕微鏡を手にしたとき
上から覗き込む体勢でチョット疲れるかも・・・と思った。
( 追記・・・アームが傾くことを、先ほど知りました。)
プレパラートは手動なので不便、あまり使わないかも・・・と思った。
それでも反射鏡なので野外では重宝するかも・・・と思った。
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実はどうしてどうして、この顕微鏡は工夫改造され
一眼でステージは動かないといった不便はあるものの
この類の顕微鏡(コンデンサのない顕微鏡)とは全く違っていた。
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拡散板(すりガラスに代わるフィルター)、位相差、輪帯照明、グリーンフィルターが円盤状にクルクル回して選択できるようになっている。
MWSで販売しているこの改造顕微鏡は、あと残りわずかという。
(改造は一部モデルで、購入の際は確認が必要です。)
http://micro.sakura.ne.jp/mws/index.htm

さて、この顕微鏡で珪藻の写真を撮ってみた。
拡散板のない状況で撮ったもの↓
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次に拡散板のある状況でとったもの↓
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拡散板がないものはコントラストがきつく(撮影状況・画像処理は同じ条件)
干渉縞が現われている。

下の写真は輪帯照明で撮っている。反射鏡のちょっとした加減で、陰が出来てしまっているので、これはもう少し使い慣れると直せると思う。上の写真と格段に写真の雰囲気が変わってくる。
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撮った画像は画像処理ソフトで演算処理、アンシャープマスクなどで調整。
http://park18.wakwak.com/~fungiman/urayama/micro8.htm
この顕微鏡、小型ながらなかなかやるね、といった感じ。


疎動ハンドルは中途の状態で鏡筒にカメラを載せると、ハンドルは最下位に落ちるので、疎動ハンドル最下位の状態で微動ハンドルでピント合わせ。
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照明は下の写真のライト(LED)を使っている。
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このライト・・・私のお気に入りで
108.jpg
ラジオのほかにサイレンも鳴る。
電池が切れたときには後部にあるグルグルを回して自家発電で充電^ ^.
「ニヴァリスさんは、いつかクマにやられる」なんて囁くように言う人がいるものだから
私は手放せない便利な道具の一つ。
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 オリミキさんに教えていただいたケンコーのカメラアダプター「FS28」 を買うために、札幌駅までJRで行ってきた。
 カメラアダプターは接眼レンズとカメラレンズを接続するもので、「FS28」は接眼レンズの外径が34mm以下なら大丈夫。
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「FS28」取り付けてみたところ。
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これで、しばらくは安泰^ ^v( オリミキさん、ありがとう!)。

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札幌駅構内で時々パネル展示などの催し物があって、普段は通り過ぎてしまう。
ところが、きょうは数枚のトンボの写真が目に入り足を止めてしまった。
私が時々行く羊蹄山麓にある小さな池に綺麗なイトトンボがいて
夏場は数百と思われるそのトンボが群舞している。綺麗だと思いながら
何というイトトンボなのか調べることもしなかった。
「あのトンボは・・・これじゃないのかな」と・・・名前を見るとカラカネイトトンボ。
よく似ているものに、アジアイトトンボとかアオモンイトトンボとかいるようなので
羊蹄山麓で見かけるイトトンボがカラカネイトトンボか断定は出来ないけれど・・・。
下はカラカネイトトンボの絵葉書。
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カラカネイトトンボの写真をみていると、年配の方がパンフレットを持ってきた。
展示は「カラカネイトトンボを守る会」(NPO法人)が主催しているらしい。
http://www7b.biglobe.ne.jp/~karakane/
活動拠点が篠路福移湿原で、その場所は私の家から車で10分とかからない。
その湿原を守ろうとしている団体があることをはじめて知った。
パンフレットをもらい、カラカネイトトンボの絵葉書を購入しその会場を後にした。

ヨドバシカメラで目的のカメラアダプター「FS28」 を買って駅に戻り、汽車時間をみると1時間の待ち時間。
それならと駅構内のミスドでコーヒーを飲みながら、先ほどもらったパンフレットを見ることにした。
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このパンフレットを見ながら、自分の子供のころを思い出していた。
自分の家から少し行った所に低い山があり、その山と自分の家の間には畑と湿原があり、畑と湿原の間には小さな小川が流れていた。私はその小さな小川でよく魚捕りをして遊んだ。
エゾトミヨは「トンギョ」といって、これが捕れるとヤッター♪気分で
ヤチウグイは子供ながらに綺麗な魚だと思った。
昔、ドジョウと思っていたのはエゾホトケという魚だったんだ・・・と、懐かしくパンフを眺めていた。
昔遊んだところは今はもはや道路が出来、住宅が立ち並び、当時の面影など全くなくなってしまった。
もう一枚のパンフレットを見ると
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ふうん・・・こんな活動をしているんだと、興味深くみていた。
絶滅危惧種や準絶滅危惧種の小魚たちを捕って遊ぶなんて出来ないけれど
川エビ捕りなんて、すごく面白そう。
きのこもいいけれど、
来年は「カラカネイトトンボを守る会」の活動に参加してみようかな・・・。
カエルやトンボにはメチャ疎いんだけど^ ^;.

  これまで顕微鏡は、パインヴィレッジ製のカメラアダプターを使っていた。使用カメラは相変わらずCoolPix995。以前、カメラ側のネジがバカになり、それは顕微鏡で使えなくなり野山専用となってしまった。さきほど顕微鏡を変えて写真を撮ろうと、別な顕微鏡にカメラを取り付ける際、ん?ネジが締まらんと2代目のカメラもネジ山がダメになったかと思った。今度は、カメラ側のネジではなくアダプター側のネジがダメになってしまった。大弱り。
 パインヴィレッジでは、このレンズ口径のカメラアダプターはもう製作していないので、困ってしまった。
どなたか有償で作っていただけないだろうか・・・。50a6daec.jpeg
私は蛙やカナヘビとか手で捕まえられるのに
虫が大の苦手、野山に行って小さな幼虫でも体についたもんならパニックっている。
前に、車の運転をしているときにどこで付いたのかひざの上を尺取虫が歩いているのを見て
心臓が止まりそうなほどに大慌て。
イヤ慌てるな、落ち着け落ち着け、まずは車を止めることだ・・・と自分に言い聞かせ、路肩に車を寄せる間、ひざから体のどこかに移りはしないか気が気ではなかった。車から降りて、落ちていた棒ッ切れでハラってホッとしたけど、まだ付いているんじゃないかと帽子やジャンバーを脱いでバタバタ払い、車の中を見回し座る有様。
そんなんなので、蝶の羽はじっくり見たことがないし、蝶にもさわれなかった(幼虫ほど嫌いではなかったけど)。
とあることがキッカケでカラスアゲハを道路で拾った。
そのカラスアゲハは飛べないけれど、飛ぼうとして羽をひらひらさせていた。
そのとき・・・蝶の羽って、こんなに綺麗だった?と、見入ってしまった。
その後、ある公園の花畑でカラスアゲハやアゲハチョウを見ては「綺麗だなぁ」・・・。

先日、ヤママユ蛾の羽を拾った。
産卵のために街灯(木製)に集まった所を、鳥に食べられたのか羽だけが残されていた。
きょうはそのヤママユ蛾の鱗粉を顕微鏡で覗いてみた。
鱗粉というと丸い形のイメージがあった。
でも、鱗粉のひとつひとつが空気の抵抗を受けるように出来ているのか、丸い形ではなかった。
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照明を変え実際に見ると、キラキラとっても綺麗。
画像で忠実に表現するのは難しいみたい。
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たぶん形や角度や光の当たり具合で見える色は違うんだろうね。
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鱗粉は蝶や蛾の種類によって色んな形があるんだろうか?
これを実際に覗いているように映し出すことが出来たらいいよねぇ。
そんなことを思いながら鱗粉を覗いていた。

 下のA.pellusidaの条線は明瞭に撮れていると思う。
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けれど
暗い視野を撮るとき、ノイズが顕著に出てきて気になるところ。
そういえば、コンポジットという方法があったなぁ・・・
ノイズは絶えずチラチラと場所を変えているので
同じ画像を撮ったとき1枚目と2枚目のノイズの出方が違っている。
何枚かの同じ(全くいじらずシャッターを押す)画像を撮り
画像処理ソフトの演算で平均をとればノイズは緩和されていく。

カメラのモニターに映し出された画像で条線は全くといっていいくらい見えない。
拡大して、このピント位置だと決めて元サイズに戻し撮り、さらにピントを少しずらし何枚か撮ってはいたものの
コンポジットのことを考えていなかったので、同じ画像は撮っていなかった。
暗い画像を撮るとき、ノイズを消すこと
そのことも考慮しなくっちゃいけないと反省。

[Amphipleura pellucida撮影に関する参考、技術引用
 http://rms1.agsearch.agropedia.affrc.go.jp/contents/JASI/pdf/society/69-2136.pdf ]

 光学顕微鏡はN.A1.4の対物レンズで0.24μmが分解能の限界、使われるフィルターによって若干の差はあるにしても、0.23~0.24μm。
 その限界付近にあり、レンズの分解能のテストプレパラートに使われるのがAmphipleura pellucida。
A.pellucidaを撮り、同じ条件で対物ミクロメーターを撮り、10μmに何本の条線があるのか数えてみた。
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上の画像と別なA.pellucidaをもう一枚(ノイズがあって見難いですが)
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2枚とも10μmに38本の条線があり(42~50本というのもあるらしい)
10÷38≒0.26、条線と条線の間の隙間を考えると、条線自体の太さは0.26μm以下。
条線が50本近くあったら、すでに分解能の限界を超えている。
Nitzschia longissima(?)も38本くらいの条線があるものがあり
限界付近なんだろうな・・・通りで難しいはずだ、と思った。

撮った写真の中で、これはチョットお気に入りというのを何点か.
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珪藻にはコントラストの低い微細構造を持つ種があって
自分の技量では、敵わないというのに出会うことがある。
(むしろ、敵わないということのほうが多いのだと思う)
下の種は比較的簡単に撮れた点紋列
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下の画像の珪藻を見たとき、たぶん微細構造はあるだろうと思ったけれど
27.jpg
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この種は、かなりコントラストが低くて一筋縄で行かないという感じ。
たぶん、条線は点紋列になっているに違いない・・・と
かなり、しぶとく、頑張ってみた。
ちょっと悔しいけれど、今は下の画像で精一杯。
2fb28e04.jpeg
条線すら綺麗に撮ることが出来ないので
この種は、「いつか綺麗にとるぞ」と課題かなぁ。 

追加画像(5月27日)
32.jpg
手こずらせているコヤツは何だ?・・・とちょこっと調べてみた。
たぶんNitzschia longissimaかな・・・?
この種はMWSの販売品目にあるリサーチグレード
(http://micro.sakura.ne.jp/mws/comm_list.htm)
[KMR-01]沿岸珪藻群集試料に入っている。
10μmに条線が32~38本あるので、かなり微細構造だと思う。

 珪藻の種名はさっぱりわからないんだけど、珪藻のガラス質の被殻には低倍率では見えない超微細な刻紋のあることがある。下の珪藻は初めて見る種で20倍対物レンズでその全容を撮ってみたもの。
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何となく横縞(条線)があるように見え、高倍率の対物レンズでみるとその条線は明瞭になってくる。
下の画像は対物レンズ40倍(NA0.7)で偏斜照明で撮ってみた。
(画像はクリックしてご覧ください)
11.jpg
さらに高倍率で見てみると点紋列が見えてくる(NA1.4)↓。
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珪藻は暗視野で見るともちろん綺麗なんだけど
パッとみると何気ないような形態の種に微細な刻紋があり、惹きつけられることがある。

下の種は、先日(5月19日付)アップした上から2枚目の写真の種と同種。
26f8f196.jpg
両端の部分に微細な紋様がある。
下はもう少し明瞭にとることは出来ないかと撮ってみたもの。
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プレパラートを覗いていると、時々「何だろう?」というのに出会う。
もしかしたら放散虫のカケラかな?
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下のこれもわからない
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「???」、、、時々首を傾げながらプレパラートを覗いている。
 MWSに注文していたプレパラートが届いた。
私は珪藻のことはよく知らない。どんな種類がいてどんな種名があるのかその生態も殆ど知らない。
ただ、人間技では到底出来ないミクロの刻紋があって
それは自然界の織り成す不思議な世界。
その世界がプレパラートに封じ込められている。
今回はどんな珪藻の新しい紋様を見ることが出来るだろうと、顕微鏡を覗いた瞬間から
「え?・・・これ何?」と見る楽しさに引き込まれた。
(画像はクリックしてご覧ください)
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いろんな種類があって、アップしたのはごく一部。
しばら~く楽しめそう^ ^。

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